エッセイ

夢と現実と家族

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今のわたしは、現実と理想に挟まれた
大人になったっと思う。

10代、20代の時よりもやれること、やったことは増えて
理想の状況、目指したいところ、生き方、生き様
そんなようなことが少しブレたり、ふわっとしたりした。

あの頃は、とにかくかっこよく生きたかった。

建築やデザインに触れて感性を磨き、
わたしから産まれてきた新しいものを眺めている時間が好きだった。
それが、かっこ良くなるためなら、わたしを満たすためなら
どんなに時間がかかろうと、苦しかろうと、
そこに向き合わずにはいられない。

そんな衝動に従って生きていたと思う。

しかし、29歳で家族ができる。
わたしの理想に新しい理想像が書き加えられた。

個としての理想と、組織としての理想が混在する未来。

それをわたしは、まだぼんやりとしか掴めていない。
そのぼんやりした理想の輪郭を捉えたい。

そんなことを最近思っている。

夢や理想、目指す場所が大きく変わりそうで変わらないタイミングで
たくさんの人が考えることを諦めてしまったんだろうと思う。

わたしは、諦めが悪い。
どれかなんて、どっちかなんてあり得ない。

家族を持ってよかったと思う。
一人だったら、お金がなくても好きなことをやって満たされて生きていけば幸せだと
思い込んでいたと思うから。

わたしは、家族を持つことで諦めることが多いと思い込んでいた。
だけど、それは逆だった。
一人じゃなくなり、わたしの夢も一人のものでなくなった。

家族のおかげで叶えたい夢や理想が増えた。
そして、必ず実現できるとなぜか思っている自分がいる。

夢をありがとう。
理想に気づかせてくれてありがとう。

あとは自分の理想的な暮らし、生活を手に入れるための
手段と方法を探して流れればいいのだ。

そんなの無理だと思ったらまた考えればいい。
そうして向かっていける状況こそが、幸せな時間になりますように。

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ABOUT ME
Nami
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⚫︎ビジョン
すてきに暮らす人を増やしたい。そんな人で溢れかえった世界は、楽しそうで活気がある。自分の部屋のお気に入りについての話や今日の行動はこんなふうにデザインしたんだという話が至る所から聞こえてくる。そんな世界を実現したい。

元建築デザイナー/大学・大学院で造形学を学ぶ/art好き/なんでもdesignするのが癖/本好き/建築好き/空間デザインしたい/個展やりたい/本を出版したい/本屋さんやりたい/戸建てを建てたい/広島県在住
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