エッセイ

やりたいことはたくさんあるけど、何をすべきかがわからない。そんな疑問にそろそろ決着をつけたい。

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自分のやりたいことを明確にできている人がすごいと思う。私はいつも、やった後にこういうことがやりたかったのかってわかるタイプなので。

『研究』がとても好き。でも、研究ということが何に値するのかはいまいち理解できていない気がする。研究とはなんじゃろかい。

大学生の時、課題に対して何をするのかを言葉で説明するのがとても苦手だった。
教授には、「よくわからないからとにかくやってみて」と言われて作品をつくり、教授と一緒にこういうことがやりたかったのかと納得することがほとんどだった。自分の事なのに不思議。

私は、美術とか芸術とか建築をつくるとき問題解決の提案ではなく、課題に対してのそれはこうあるべきという方向から形を与えるやり方で提案するタイプだった。それが功を奏して、大学院では空間造形について研究が出来たというわけ。これが世間でいう学生時代。

そして、大学院を卒業して建築の意匠設計者としてゼネコンで仕事を始めたわけだけど、意匠設計に力を入れ始めたばかりの会社で、話が通じない…。そもそも説明することが得意ではないのに、意匠設計、デザインとはこういうものだと説明することもできずモヤモヤと日々を過ごした。これが世間でいうOLの時代、東京のど真ん中1LDKで一人暮らし、好き放題に過ごしていた20代だった。

29歳、結婚を決めて広島に移住。こどもができて生活ががらりと変わる。これが世間でいう主婦時代。そして現在進行形。

主婦になって確実にこれまでの人生で培ってきたことがかなり役立っていると実感している。特に自分が大切にしたいことや幸せを感じることは、これまでにきちんともがいてきてよかったと心の底から思っている。

主婦になるとは10年前に想像もしていなかった。私の人生の中で最も遠い職業だと思っていた。人生ってほんと何があるかわからない。そしてこれを書いているうちに、1人の人間としてもうすでに30年間の歴史があるのかと感慨深い。

そして最近悩みは、人生のテーマやこのまま一生を遂げて後悔しないかということ。

卒研や修士論文も自分でテーマを見つけて研究を始めたことを思い出した。人生のテーマを一つに絞るということは、私にはあまりに難題。私はきっと、死ぬときにこうやって生きたかったんだなと振り返ってようやくわかって死ぬだろうから焦っても意味がない気がする。とはいえこれから何に自分が時間を使えば、将来の私が後悔しないのだろうか。20代まではなんでも手を出しても時間が永遠にある気がしたけど、30歳になり子供ができると残された時間が短い気がして、そうなると現金な奴で焦り始めた。これからは何をするか、きちんと選択しなければ時間はただ通り過ぎていくのだろう。そう思っている今日この頃。

人生のテーマはいくつあっても構わないだろう。そもそも人生というのは、課題とは違って自分の興味・好奇心の矛先を見つめて考究すればよいわけではない。人間としての生きざま、健康、人間関係、お金、様々なテーマが複雑に絡んでいる。

だからこのブログでは、人生における様々な観点からの研究を発表する、中間発表の場所のような扱いにしたい。

正直ここまでも、ここからも迷走しまくり。これからも寄り道遠まわり回避不可であると現時点で想像はついているが。

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Nami
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すてきに暮らす人を増やしたい。そんな人で溢れかえった世界は、楽しそうで活気がある。自分の部屋のお気に入りについての話や今日の行動はこんなふうにデザインしたんだという話が至る所から聞こえてくる。そんな世界を実現したい。

元建築デザイナー/大学・大学院で造形学を学ぶ/art好き/なんでもdesignするのが癖/本好き/建築好き/空間デザインしたい/個展やりたい/本を出版したい/本屋さんやりたい/戸建てを建てたい/広島県在住
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